Møde通信Vol.6:食の安全と有機食品市場

organicFood食の安全、有機食品への関心が、近年世界的に高まっています。中国やインドなどの台頭を機に、より安心な食に関心が集まっていますし、人工食肉の進展なども見られます。すぐではないにしても、将来的には食糧不足が懸念されていることもあり、「食」にまつわる関心は、今後もますます高まりそうです。

食の安全といってまず注目されるのが、有機(オーガニック)食品。欧州で最大の有機食品市場はドイツですが、デンマークやスウェーデンの有機食品市場も年々拡大を続けています。デンマークでは、1987年に有機農業生産についての最初の法律が制定されてから、停滞時期もあったものの、順調な発展が見られています。旧来よりそれぞれの国で、有機食品の認定マークが制定され、現在では欧州の有機食品認定もあるものの、北欧では独自の認定マークがより認知度が高いようです。

デンマークやスウェーデン、フィンランドでのオーガニック食品は、どちらかというと健康志向の消費者層に注目される傾向にあり、オーガニックに関心のある層と日本食を好んで食べる層が重なっているのも興味深いところです。そのため、日本食品などは、オーガニックであることが求められる傾向にあるのもうなずけます。

また、Nomaに代表されるニューノルディックフードの勃興により、北欧全体で「北欧の食」に関しても注目が集まっています。環境に優しい国として、有機食品というばかりでなく、動物の健康に配慮した食品であることも重要であるとして、北欧は独自の路線で、食へのアプローチを続けています。

ますます面白くなっている北欧の有機食品市場、より詳細のレポート「デンマークの有機食品市場」はこちらから