MØDE通信VOL.8:エネルギーを考える

未来のエネルギーを考えるときに,必要なのは、一つの優秀な技術ではなく、現場に即した包括的な視点。北欧のエネルギー政策からは、そんなメッセージが伝わってきます。

エネルギー効率、そして環境に優しいエネルギーを考える際に、北欧で特に模索されるのは、より低コスト・エネルギー効率が高い熱供給方法といえます。コストがかかっては維持が出来ないということを、北欧では数々の失敗から学んでいるようです。また、技術的にチャレンジングで複雑なものを導入するというよりは、1)エネルギーネットワークの維持と管理をすすめ、メンテナンスをしやすくすること、また、2)断熱性の高い/ゼロエミッションの家屋をデザインすることで、エネルギー・ロスを軽減し、効率を上げることを考えています。

いくら熱供給においてエネルギー効率が良くても、エネルギーを効率的に維持できる建物がなければ、穴のあいたバケツで水をくむようなものです。

現在の北欧のエネルギーと環境を考えるアプローチ、まだまだ学べることが沢山ありそうです。北欧のエネルギーに関する詳細レポートは、2014年11月末に公開予定です。