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  • インターン体験記:植村雄太

    インターン体験記:植村雄太

    私は2023年9月から2024年6月までの10か月間、インターン生として北欧研究所にてお世話になりました。この期間、インターン活動内外で楽しい時間を共に過ごした同僚インターン生の皆さんには深く感謝しています。また、この貴重な機会を提供してくださった上、インターンだけでなく留学生活まで気にかけ、支えてくださった安岡美佳さんには心から感謝申し上げます。

    北欧研究所の活動では、インターン生でありながら裁量を持って働くことができ、やりがいと共に大きな自己成長を感じました。委託タスクでは、北欧諸国に関するレポート作成から、県議会を対象にした視察調査の企画や同行まで、様々な内容・分野を担当しました。

    デンマークに留学して間もない私にとって、この視察調査の業務はやや荷が重かったのですが、安岡さんや他のインターン生の助けを借りて、無事にやり遂げることができました。
    特に、この視察調査の一環として行った、現地在住の日本人とのワークショップでは、司会進行を担当する機会をいただきました。非常に緊張しましたが、大学で専攻してきた行政学の知識を活かして進行することができ、最後にクライアントの皆様から感謝の言葉をいただいた時には、大きな達成感と喜びを感じました。

    また、個人研究では「日本とデンマークの官僚社会における労働環境の違い」というテーマで1年間調査・研究を行いました。研究の中で、実際にデンマークの政府関係者や官僚にインタビューを行うという、デンマークに留学し、インターンをしているからこその貴重な経験を積めたのは大きな成果です。予定通りに行かないことも多々ありましたが、最終的に約2万5000字の論文を完成させることができました。

    「デンマークのホワイトな働き方」は近年日本でも注目されていますが、デンマークの『官僚社会』の労働環境についてはあまり焦点が当てられてこなかったため、文献調査などの情報収集には苦労しました。しかし、インタビューを通じて、デンマーク官僚の一日のスケジュールや官僚社会の文化など、新たな知見を多く得ることができたので、大きな満足感を味わっています。

    何より、素晴らしい人たちに囲まれていたなと感じています。安岡さんには何度も食事に連れて行っていただき、同僚のインターン生たちは年齢や職歴に関係なく、とてもフラットに接してくれました。

    北欧研究所の活動を通じて、ビジネススキルだけでなく、目標に向かって主体的に行動する姿勢など、数多くのことを学ぶことができたと感じています。この経験は、いわゆる就活の「ガクチカ」にとらわれない、社会で活躍するための第一歩になったと自信を持って言えます。また、どこかでお会いした際にさらに成長した姿をお見せできれば嬉しいです。

    改めまして、10か月間、このような貴重な経験をさせていただき、また留学中あらゆる面で支えていただき、本当にありがとうございました。

    植村雄太

  • インターン体験記:宮下祐真

    インターン体験記:宮下祐真

     私は2022年9月から2023年6月までの10ヶ月間、北欧研究所でインターンをさせていただきました。正直なインターンの応募のきっかけは「せっかくの留学だから新しいことにたくさんチャレンジして、いろんな角度からデンマーク社会を見てみよう」という漠然とした動機でした。一年弱のインターンでは様々な経験を通して、キャンパスでの勉強だけでは得られなかった多くの知見やスキルを積み上げることができ、インターンを始めてよかったと心から思えました。

     

     インターンでは主に3つのタスクを行いました。一つ目のSNSの運用では、ホームページの運用やメルマガの作成を行いました。HPの閲覧者やメルマガの読者は何を求めているのかを考えながら、工夫を凝らして運用を行いました。二つ目の委託タスクでは、現地でのアポイントメントの獲得やアテンドを行ったり、北欧の企業や北欧社会に関する多くのレポートを作成したりすることを任されました。日本の様々なクライアントからの多種多様な依頼に応えながら、北欧やビジネスに関する知識・経験を積むことができました。作成したレポートに関連して、Japan in-depthエネフロという日本のメディアに自分の名前で記事を出すという貴重な経験をさせていただくこともできました。三つ目の個人研究では、「デンマークとスウェーデンの地方創生」というテーマでデンマークやスウェーデンの地方都市や農村部の地域活性化の事例について調査を行い、約8万字のレポートとしてまとめ、noteに公開することができました。北欧全般に興味を持っていた中で、北欧の地方創生という日本ではあまり知られていない切り口から、北欧社会に対する新しい発見をすることができ、多くのことを学びました。

     これまでの北欧研究所でのインターンで最も勉強になったことは、「いかに相手目線に立ってアウトプットを出せるか」ということだったと思います。今までの大学生活では「自分が何をしたいか」ということを軸に、自分中心に物事を考えることが多かったのですが、インターンでは相手がなぜその依頼をしてきたのか、何を求めているのかという他者の目線に立って物事を考えることが求められました。メルマガやSNSでは過去の閲覧履歴のデータから閲覧者が何を求めているのかを考えたり、調査レポートの作成や現地のアテンドのアレンジでは相手の依頼目的から何が必要なのかを考えて、内容を試行錯誤したり、個人研究では読者のニーズを考慮しながら、研究内容の方向性や調査内容を工夫したり、読みやすいように体裁を整えたりするという経験を積むことができました。このことはビジネスの世界では当たり前のことだと思います。それでもビジネスの世界での経験がほとんどなかった学生の私にとって、分かっていてもなかなかうまく行かないこともあり、失敗も積み重ねながら多くのことを吸収することができました。

     

    以上のような経験ができたのも、代表の安岡美佳さんや他のインターン生、北欧研究所と関わりを持ってくださったクライアントの方々のサポートがあってのことでした。

    この場を借りて厚く感謝申し上げます。

     

    この経験と学んだことを今後に必ず活かしていきます。

    ありがとうございました。

  • インターン体験記:佐藤奈々葉

    インターン体験記:佐藤奈々葉

     私は1年間、北欧研究所にお世話になりました。デンマークに来る前から熱望していた北欧研究所でのインターンシップにより、私の留学は想定していた以上に有意義な時間を多く過ごすことができるものとなりました。振り返れば、デンマークでコロナウイルスが通常の風邪と同じように扱われるようになったころに到着し、特に当初は慣れないことが多かったように思います。そのような環境の中でも研究に集中し、多くの経験ができたのは、他でもない安岡さん、研究員の方々、他のインターンシップ生のおかげです。

     北欧研究所では、委託業務を通してデンマークの経済、教育、福祉制度、サステナブルファッション、スタートアップ支援などについて調査し、単にデンマークに滞在しているだけではわからない情報をインプットすることができました。また、それをデンマーク滞在中に経験することで、デスクトップ調査と実地調査を効率よく効果的に行うことができたように思います。スタートアップ支援のイベントである「TechBBQ」の事前調査を行い、実際に現地に赴いてから執筆したレポートをオンラインプラットフォームで公開していただくことができたのは、私自身の自信に繋がりました。研究レポート作成では、読み手に分かりやすく書く力、効果的なインタビューの仕方、英語での情報収集能力を身に付けました。デンマークでのビジネスイベントへの参加、日本企業の視察アテンドなど多くの機会を惜しみなく与えてくださった環境により、個人では決してできなかった企業、関係者との繋がりを築きました。また、安岡さんをはじめ研究員のサポートがあったからこそ、全くの門外漢である領域であっても調査・研究を進めることができました。

     委託業務に加えて、興味のある分野に関する個人研究にも取り組みました。研究のテーマであった「デンマークでの男女平等意識」を調査するために日々の気づきを大切にしながら現地調査に努めました。悩んだり行き詰まったりした時には真摯に向き合って相談に乗ってくださった研究員の方々のおかげで、オールボー大学の教授をはじめとする有識者へのインタビュー、関係機関への視察を行い、帰国までに論文を書き上げることができました。

     また、過去のインターンシップ生との縦のつながりを築くことができたことも、大きな精神的な支えとなりました。元インターンシップ生との繋がりは今でも続いていて、私にとって大切なメンターです。

     私がこの一年間で北欧研究所から学んだこと、経験できたことは数えきれないほどあります。何かあれば相談でき、丁寧なアドバイスをいただけるという安心感から、研究や委託業務に果敢に挑戦できました。本当にお世話になりました。いつかデンマークに戻ってきたら、成長した姿を見せられるようこれからも精進していきます。ありがとうございました。

  • インターンの活動

    インターンの活動

    北欧研究所でのインターンの活動について紹介します。

    インターンでは、コミュニケーションやチームビルディング、プロジェクトの進め方などを学びながら、主に以下の3つの活動に取り組んでいます。

    【アドミン運営】

    アドミン運営では、北欧に関することや北欧研究所について多くの方に知ってもらえるように、SNSを通じた広報活動を行っています。研究所のメンバーで役割を分担しながら、instagramfacebooktwitterwebメールマガジンを運用しています。それぞれのSNSが持つ特徴を生かしながら、より多くの方に周知してもらえるように試行錯誤しています。

    【委託タスク】

    委託タスクでは、日本の企業や行政組織などからの委託を受け、北欧についての調査やレポートの作成、北欧での現地調査のアテンドなどを行っています。日本と北欧の架け橋として、北欧社会のリサーチや現地調査のサポートを行うことで北欧についての知見を広げることができると同時に、民間企業や政府・自治体の方々と関わることができる貴重な社会経験になります。

    [実績例]

    調査・執筆し、メディアに寄稿した記事の例:

    民間企業や政府・自治体のアテンドの支援例:

    【個人プロジェクト】

    個人プロジェクトでは、個人が関心のある分野について特定のテーマを設定し、定期的にメンバーからフィードバックをもらいながら個人で進めていく研究活動です。お互いの専門性や興味関心を活かしながら、北欧でのフィールドワークや有識者へのインタビューを通して研究レポートの完成を目指します。

    [過去の研究テーマの例]

    • 農畜産業分野の例:「デンマークの農畜産業と乳製品企業ー継続的生産と発展の鍵ー
    • 建築・都市計画分野の例:「デンマークにおけるBuilding Information Modelingの導入と日本におけるその問題点」
    • ジェンダー分野の例:「デンマーク人女性がどのように自分らしい働き方を実現することができるのか」
    • 教育分野の例:「デンマークのフォルケホイスコーレに訪れる日本人 ―成人教育と幸福度の関係性―」
    • 働き方・ウェルビーイング分野の例:「働く人の幸福度を上げる方法」

    この他にも、様々な分野の研究テーマが取り組まれています。

     

    インターンの応募はこちらのリンクから可能です。

    過去のインターンの体験記も掲載しています。

    インターンの申し込みをお待ちしております。

  • インターン体験記:津久井柚花

    昨年の9月から12月までの3か月間インターン生としてお世話になりました。

    私がインターンを始めた理由は、ただ日々生活して感じるだけではなく、デンマークについてより深く知りたいと思ったからでした。
    結果、デンマークについて知識を得たのはもちろんですが、ただデンマークはいい国だっただけで終わっていただろうことが、インターンをしたことによってその背景にはどういった取り組みがあるのか、自分はデンマークから何を学べるか等、今まで興味のなかったことや新しい考え方を学ぶきっかけにもなりました。

    例えば移民や難民について調べた際に、以前までこれらの分野に興味がなかったものの、調べていくうちに興味が出てきて、実際ドイツやデンマークの人たちに彼らを受け入れることをどう思うのか聞いたことで、日本では感じることができなかった思いを知ることが出来ました。
    自分の興味のあった自動車の分野でも、自分がしたいことをどんどん挑戦させてもらえたことで、自分が知りたかったもの以上のことを得ることが出来ました。

    住んでいた町から毎週コペンハーゲンに行くのもひとつの楽しみでしたが、日本から様々な思いでデンマークに来ている方たちと交流することもとても刺激的でした。
    私自身日本が好きで今後も日本に住んでいたいと思っています。しかしこうやってたまに海外で生活したり、全く違う考え方を持っている人たちと関わることで、自分自身の成長に繋がっていくとも実感しています。

    今回、インターンを通してそういったことを学ぶ機会を本当にたくさん与えてもらいました。3か月という短い間でしたが、得たものは多く後悔なく日本に帰国できました。今後は日本でこの経験を生かしていきたいと思います。
    短いながらもご指導、アドバイス、日々の生活の何気ない話まで、素敵な機会をいただき、本当にありがとうございました。

  • インターン体験記:鵜飼麻未

    インターン体験記:鵜飼麻未

    2017年3月から12月までの約10か月間、北欧研究所でインターンとして働いた。

    インターンを始めたきっかけは、以前コペンハーゲン大学に留学し、同じくインターンを行っていた先輩に話を聞いて興味を持ったことであった。インターンを通して新しい経験をし、人脈を広げ、何よりデンマークについて深く知ることができると考えた。北欧研究所での経験は私にとって新しく刺激を与えてくれたものばかりであり、多くのことを学び、私よりもはるかに人生経験が豊富な人や幅広い分野に興味を持った人と出会う機会を与えてくれた。通常の業務は主に、企業から調査依頼を受けて行う委託調査、Facebookページでのニュース更新、デンマークの社会や文化に関して個人の興味・関心に沿って調査する個人テーマの三つに分かれた。それまでインターンをした経験がなかった私は、インターンとして働くということはどういうことかを知り、さらに調査を進める中で、文献やウェブサイトの調査方法、レポート・エッセイの書き方、デンマークの社会制度について学び、それを日本の現状と比較・検討して問題意識として捉えることもあった。またエッセイ執筆を通して、今までは文章を書くことが苦手だったが、文字に起こすことで自分の考えを整理できそれに対する理解が深まることを学んだ。

     

    様々な活動を通して一番印象に残っているのは、金唐紙のワークショップである。そこで修復師という仕事や日本の伝統工芸の現状について知った。私でも知らなかった日本の文化・技術が遠い国デンマークで注目を浴び大切に保護されている現状に驚き感銘を受けたとともに、世界に誇るべき日本の文化や伝統を、日本人を含めより多くの人に知ってもらいたいと強く感じた。そしてデンマークの文化政策・制度に加えて保護活動をする修復師についても興味を持ち、その後個人的に調査するに至った。

     

    さらに長期休みには、無理を言ってお休みを頂き、ヨーロッパ一人旅、ボランティア活動を経験する機会を頂いた。そこでは、大学での学びを通しては得ることができなかったこと、特に、自分自身の好きなこと、得意なこと、苦手なこと、長年悩みとして抱えていたことに気づき、時間をかけて向き合うことができた。

     

    北欧研究所での業務は、担当を割り当てられて取り組むものもあるがほとんどは「やりたい」と手を挙げれば、周囲のサポートを受けながら自分で時間を管理して取り組みやすい環境にある。さらに、幅広いコネクション、長年の経験や知識、ノウハウが備わった環境において、自分の興味・関心に沿ったことを調査できることはとても恵まれているし、貴重であると思う。その中で、時間をどう活用してどれだけ自分のやりたいことを実行できるかはその人次第で、限られた時間の中でも行動に移して努力したものは結果として実を結ぶことを実感した。10か月間は長いようであっという間であったが、失敗や葛藤も経験しながら行動して学んだことは、自分にとって何よりも大きな収穫となった。

     

    最後になりますが、長年の経験やノウハウを駆使して私たちに新しい体験をする機会を与えてくださり、お忙しい中時間を割いてレポートやエッセイのチェック、アドバイスをしてくださったスーパーバイザーである上司の方には感謝しかありません。そして、北欧研究所の活動を通して出会った方々、一緒にインターンとして働き、モチベーションを高く持ち楽しい時間を共有してくださった皆様、本当にありがとうございました。