タグ: 都市デザイン

  • 『北欧のスマートシティ』が出版されました

    『北欧のスマートシティ』が出版されました

    弊所安岡が、北欧・アジア・ベンチャー・アライアンス(NAVA)のオペレーション・マネージャーであるユリアン・森江・原・ニールセン氏と共著で、北欧5ヵ国のスマートシティをテーマに執筆した書籍が2022年12月21日に出版されました。学芸出版社より『北欧のスマートシティ: テクノロジーを活用したウェルビーイングな都市づくり』というタイトルで、Amazonのサイトからご入手可能です。

    北欧5ヵ国のスマートシティ実現の事例だけではなく、社会システムである「参加型デザイン」や「リビングラボ」などについても紹介しています。スマートシティとは何か、どのように人々が理解し、日常に根付いていったのか、産官学民によるプロジェクトはどのように進めて行けば良いのか、そのヒントが見つかるかもしれません。ITは特別なこと、難しいものではなく、私たちの一人一人の生活に密接に関わっているものであることを、ご理解いただけると信じています。

    【筆者からのメッセージ】

    約3年の年月をかけて収集した事例を元に、北欧の「人をしあわせにする」スマートシティを紹介しています。美しい図版とともに事例としても楽しんでもらえると思いますが、その基盤に根付く北欧の思想やリビングラボなどの参加型デザインの手法を感じ取っていただけると嬉しく思います。

    北欧各国に居住する方々やスマートシティに関わる人たちの多くの支援のもと出来上がった書籍です。北欧のメッセージが、多くの人の手と心に届くことを願っています。(安岡)

    『北欧のスマートシティ: テクノロジーを活用したウェルビーイングな都市づくり』

    購入はこちらのAmazonのサイトから可能です。

  • 世界先端のユニバーサルデザイン

    世界先端のユニバーサルデザイン

    日本の工業大学のご依頼を受け、デンマークのユニバーサルデザインの調査支援を実施しました。世界的にも先端的なユニバーサルデザインを取り入れるデンマークハンディキャップセンターや高齢者施設の訪問を通して、建物づくりや地域づくりにどのようにユニバーサルデザインが採用されているのか、どのような経緯で法律や規制が制定されていったのか、訪問調査を実施しました。

    デンマークでは、関連団体の政治的なロビイングが積極的に行われ、また多くの人を巻き込んだ社会における合意形成の仕組みが広く根付いています。最終的に施行される法律や導入される規制は、多くが議論をし尽くされ、合意を経て根付いていったことがわかります。訪問や議論を通して、デンマークの障害やユニバーサルデザインへの考え方がいかに建物づくり、まちづくりに反映されているか、また今後どのような社会実装を進めようとしているのか良い示唆を得ることに繋が理ました。

    日本で実装されようとしてる未来のモビリティとの親和性も実はあるのでは、と、今後の展開がとても楽しみです。

  • デンマークの「スマートシティ」とは?

    デンマークの「スマートシティ」とは?

    「スマートシティ」とはどのような街をいうのでしょうか。

    本プロジェクトでは、日本の大手コンサルティング企業の依頼を受け、デンマークで代表的なスマートシティの視察、企業訪問支援を行いました。

    日本では、スマートシティというと技術的な視点、例えば5Gや光ネットワークなどが注目されがちですが、デンマークコペンハーゲンのスマートシティは、サステナビリティの視点からの「スマート」が特徴的です。デンマークの人たちにとって「スマート」で重要なのは、充実した生活が送れること。また、ICTが生活の隅々にまで浸透しているデンマークでは、ネットワーク「スマート」は空気のように生活に溶け込んでいるため敢えて言及されないとも言えるかもしれません。

  • デンマークのパブリックスペースと都市開発

    デンマークのパブリックスペースと都市開発

    人が住みやすい街づくりへの関心が世界中で高まっています。本プロジェクトでは、日本の大手不動産企業の依頼を受け、公共空間の訪問調査、視察支援を行いました。人が居たくなるような場所、老若男女に受容されるような空間作りが、コペンハーゲンエリア一帯で見られるようになっています。多くの人が気軽に休める場所やベンチの設置、子供が遊んでも安心な空間作り、そしてちょっと遊び心のある水辺など、コペンハーゲンが未来の都市空間で注目されるのは、訳がある。そんなことが示唆される視察となりました。