インターン体験記:川中 琴花
2025年2月から8月までの約半年間、北欧研究所でインターン生としてお世話になりました。この期間を通して多くの学びと経験を得られたこと、そして温かく迎え入れてくださった北欧研究所の皆さまに、心より感謝申し上げます。
私が半年間携わった業務は、北欧諸国に関するレポートの執筆、イベント運営のサポート、そしてSNSを通じたデンマーク生活の発信です。レポート執筆では、建築プロジェクトやヘルスケア分野の動向、バイオソリューションの取り組みなどデンマークで進行している出来事について幅広い分野・視点から調査し、レポートとしてまとめました。単に情報を整理するだけでなく、「日本にどう活かせるか」「日本とはどの点で異なるのか」「日本で注目されている出来事がデンマークではどのように評価されているのか」といった比較や応用の切り口を意識することで、読者にとってより身近で意味のある内容になるよう努めました。イベント運営のサポートでは、アイスブレイクセッションの企画・運営を担当させていただきました。参加者の方々がリラックスして楽しめるだけでなく、人脈を広げ、デンマークについて新たな発見を得られるよう工夫しました。デンマークに来たからこそ得られる体験として価値を感じていただけるよう努めました。
加えて、個人研究としてはコペンハーゲンにおける墓地の公共空間化をテーマに調査・研究を行いました。現地に来て抱いた「なぜコペンハーゲンの墓地は公園のように使われているのだろう」というシンプルな疑問を、市民へのアンケートや墓地管理人へのインタビューを通じて探っていく取り組みは、とても興味深いものでした。調査を進める中で、墓地が単なる埋葬の場ではなく、市民にとって憩いや交流の場として親しまれていることが分かりました。また、コペンハーゲン市としても墓地を公共空間として積極的に活用していこうとする姿勢があり、都市における空間活用のあり方を考え直すきっかけにもなりました。
この半年間は、人生の中でも大きな挑戦に取り組み、視野を大きく広げることができた、とても充実した時間でした。最後になりますが、安岡さんをはじめ北欧研究所の皆さまには大変お世話になりました。温かいご指導とサポートのおかげで、多くの学びと貴重な経験を得ることができ、心より感謝申し上げます。ここで得た経験や気づきを大切にし、今後の学びや将来の活動に活かしていきたいと思います。いつか成長した姿をお見せできるよう、これからも努力を重ねてまいります。
川中 琴花