インターン体験記:今村真梨香

私は2018年の9月から2019年の1月まで、約5ヶ月間北欧研究所のインターンとして活動しました。北欧研究所では大きく3つの業務を担当し、主に外部から委託されたコンサル業務として「デンマークの労働事情」「北欧のスマートシティ」、また個人プロジェクトとして「デンマーク人女性の働き方」、そしてFacebook発信業務を担当させていただきました。インターンシップを行ったことは私の留学生活を充実させるものとなりました。

まず仕事を進めるスタンスについては、自分起点で物事を進めることの大切さを学びました。北欧研究所では「自主性」が大切にされています。インターン生が任される委託業務は基本的に自分がやりたいと手をあげて決まります。私はデンマークの教育・労働事情に興味があり、自分の興味を発信することで、委託業務において日本の企業の方にデンマークの働き方をプレゼンテーションする貴重な機会をいただくことができました。仕事を進めるうえでも自分がどのように仕事を進めていきたいかは個人に任せられています。当初、私は限られた時間の中でどのようなアウトプットにするのか、自分が何を大切にして仕事を行うのか悩むこともありましたが、周囲のサポートのおかげで徐々に適応し、「私がどうしたいのか」ということを念頭におき、業務を遂行することができるようになっていきました。このように当事者意識をもって仕事を行えることは大切であり、従業員の自発性が重んじられているデンマークの働き方にも通ずるものがあると感じています。積極的に関与をすれば、様々な挑戦を受け入れてくれる環境が北欧研究所にはありました。

インターンの活動の中で、特に委託業務・個人研究において「デンマークの働き方」について理解を深め、アウトプットとしてホワイトペーパー(調査報告書)を出版できたことが1番の収穫だと思っています。英語の先行文献調査だけではなく、働くデンマーク人の母親にインタビューを実施したり、企業訪問を行ったりすることで、事前の情報収集では見えてこなかった働き方の実情を理解することができました。調査を通じて、デンマークにおける働く仕組みが作られた背景や人々の関与の仕方等、幅広い観点からデンマークの労働事情を探究することができました。

最後に私が楽しく、充実したインターン生活を送ることができたのは、北欧研究所に関わる人々に恵まれたことだと思っています。代表の安岡さんをはじめ、スタッフの方々、また同期のインターン生はそれぞれ異なる興味・個性を持っており、週に1度の会議では多くの刺激をいただいていました。一緒に働くことができたことを嬉しく思っています。本当にありがとうございました。