デンマークのMaaS事情
noteにて、弊社インターン東の記事『デンマークのMaaS事情』を掲載しました。
デンマーク政府は、アーバニズムや気候変動などの社会問題を解決するべく「2050年までのスマートシティ化」に取り組んでいます。
北欧各国における各種調査、及び調査支援をいたします。北欧諸国の社会・経済・政治・トレンドなどあらゆる分野が対象です。基礎情報調査から、インタビュー調査、レポート作成、セミナーや講演などを承ります。
noteにて、弊社インターン東の記事『デンマークのMaaS事情』を掲載しました。
デンマーク政府は、アーバニズムや気候変動などの社会問題を解決するべく「2050年までのスマートシティ化」に取り組んでいます。
News, 北欧調査 北欧ICT事情, 多様性と企業マネージメント
3月1日の朝日新聞の朝刊にて、北欧研究所の支援のもと行われた「電子政府化による離婚手続きの電子化」に基づいた記事が執筆され、掲載されています。 More
News, Service, 北欧調査 イノベーション・創造性教育, 北欧流参加型デザイン
人は国の重要な資源。そう考える北欧は、先端的な教育プログラムを、国が一丸となって模索していることで注目されています。国の指針が大きく枠組みを作り出し教育の質を担保すると同時に、大きな裁量権が現場に任されてより地域の課題に沿った教育の提要が可能になっています。義務教育である小中学校の9年間ばかりでなく、幼稚園や成人教育のプログラムも充実している北欧諸国。日本が参考にできる点は多々ありそうです。
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News, Service, 北欧調査 イノベーション・創造性教育, 北欧ICT事情
日本の大手ITインテグレーション企業に、デンマークのITと教育についてレクチャーを実施しました。デンマークで進む社会のIT化がいかに社会生活に影響を与えているか、またその社会のIT化を支えるための人材がいかに養成されているかを紐解きました。IT業界にとっても将来的により良い人材が獲得できるかどうかは、死活問題です。今後、ますますIT化の進展が予測されるデンマークにおいて、先進的なエンジニア教育に取り組むデンマーク工科大学などの教育プログラムなどを合わせて紹介しました。
街の再開発を進めている地方自治体の方と、コペンハーゲン(とNY)に拠点を置くGehl Architectsを訪問してきました。よりすみやすい街づくりとはどういうものなのか、Gehlの建築家のDavid Simさんに案内いただきました。最近、書籍「Soft City」を上梓されたばかりのデイビッドさんからは、グランドフロアを重視する、人が歩いて楽しい街づくり、そして自転車の利活用…など多くの示唆を得ました。日本がもっと全ての人にとってすみ良い街になってほしい、そんな支援ができていればと感じます。偶然、居合わせたGehlさん本人にもご挨拶することができました。
News, Service, 北欧調査 ユニバーサルデザイン, 多様性, サステナビリティ, 都市デザイン, デザイン
日本の工業大学のご依頼を受け、デンマークのユニバーサルデザインの調査支援を実施しました。世界的にも先端的なユニバーサルデザインを取り入れるデンマークハンディキャップセンターや高齢者施設の訪問を通して、建物づくりや地域づくりにどのようにユニバーサルデザインが採用されているのか、どのような経緯で法律や規制が制定されていったのか、訪問調査を実施しました。
デンマークでは、関連団体の政治的なロビイングが積極的に行われ、また多くの人を巻き込んだ社会における合意形成の仕組みが広く根付いています。最終的に施行される法律や導入される規制は、多くが議論をし尽くされ、合意を経て根付いていったことがわかります。訪問や議論を通して、デンマークの障害やユニバーサルデザインへの考え方がいかに建物づくり、まちづくりに反映されているか、また今後どのような社会実装を進めようとしているのか良い示唆を得ることに繋が理ました。
日本で実装されようとしてる未来のモビリティとの親和性も実はあるのでは、と、今後の展開がとても楽しみです。
News, Service, 北欧調査 サステナビリティ, 都市デザイン, スマートシティ
「スマートシティ」とはどのような街をいうのでしょうか。
本プロジェクトでは、日本の大手コンサルティング企業の依頼を受け、デンマークで代表的なスマートシティの視察、企業訪問支援を行いました。
日本では、スマートシティというと技術的な視点、例えば5Gや光ネットワークなどが注目されがちですが、デンマークコペンハーゲンのスマートシティは、サステナビリティの視点からの「スマート」が特徴的です。デンマークの人たちにとって「スマート」で重要なのは、充実した生活が送れること。また、ICTが生活の隅々にまで浸透しているデンマークでは、ネットワーク「スマート」は空気のように生活に溶け込んでいるため敢えて言及されないとも言えるかもしれません。
去年、北欧研究所安岡が執筆したエッセイ「A Year in Venø」をAmazonにて発売しておりましたが、技術的な問題が見つかり販売を一時停止しておりました。
スタッフ一同、どのような方法が読んでいただく皆様に適切かを考え、新たにnote.muでマガジン販売を行ことにいたしました。
Amazonでご購入いただいた皆様につきましては、直接お詫びをさせていただきたく、タイトルと購入時期を明記の上、ご連絡いただければ幸いです。
現在プロローグから徐々にマガジン内にアップしております。ヴェヌー島の暮らしを是非お楽しみください。
【内容紹介】
ヴェヌー島は橋のかかってない島の一つで、
そこでは、
News, Service, 北欧調査 公共空間, ソフトシティ, 都市デザイン
人が住みやすい街づくりへの関心が世界中で高まっています。本プロジェクトでは、日本の大手不動産企業の依頼を受け、公共空間の訪問調査、視察支援を行いました。人が居たくなるような場所、老若男女に受容されるような空間作りが、コペンハーゲンエリア一帯で見られるようになっています。多くの人が気軽に休める場所やベンチの設置、子供が遊んでも安心な空間作り、そしてちょっと遊び心のある水辺など、コペンハーゲンが未来の都市空間で注目されるのは、訳がある。そんなことが示唆される視察となりました。
News, Service, 北欧調査 北欧ICT事情, 北欧流参加型デザイン
北欧のキャッシュレス社会について、日本の大手ISerに講演を行いました。
デンマークで広がる少額決済の仕組みモバイルペイをはじめとし、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの事例を交えながら、今後の北欧でのキャッシュレス社会展望を解説しました。
北欧研究所では、現地北欧のキャッシュレス社会を構成する金融機関やフィンテックスタートアップたちの調査やインタビューなどを実施しております。
モバイルペイに関するレポートNews, Service, 北欧調査 イノベーション・創造性教育, 北欧ICT事情, 北欧流参加型デザイン
Huaweiのオンラインメディア、HuaWaveに「【北欧発Happiness Technology】うつになってからじゃ遅いから――ストレス対策アプリSumondo」を寄稿しました。北欧は、既存の技術をうまく社会に組み込み、人々の生活に身近なところでテクノロジが多く活用されています。その一端をお届けします。
News, Service, 戦略デザイン, 北欧調査 戦略デザイン
内閣府の知的財産戦略本部が実施している「価値デザイン社会実現に資する実質的なオープンイノベーションの実施に関するタスクフォース」からの依頼を受け、デンマークの企業・価値創造の場、オープンイノベーションの調査支援を行いました。北欧研究所では、訪問先の選定から当日のサポートを実施しました。
MoreNews, Service, 北欧調査 多様性と企業マネージメント
2018年12月25日、北欧研究所によるホワイトペーパー「働き方を主体的に描けるデンマークの労働事情」の販売をNoteにて開始いたしました。
[内容紹介]
デンマークは、世界の中でもワークライフバランスが整っている国の一つと言われる。労働時間は短く、家族や子供との時間が十分に取れる、趣味に時間を費やせるなど、余暇も満喫している姿がデンマークの人たちの姿として描かれることが多い。OECDの指標においてもデンマークの働く世代の満足度の高さは際立っている。デンマークにおける充実した労働環境や生活環境はどのような仕組みによって成り立っているか分析していく。
本ホワイトペーパーは、こちらのNoteから入手いただけます。是非ご一読ください。
2018年10月23日、北欧研究所によるホワイトペーパー「なぜ、デンマークの幸福度は高いのか – 高福祉・高負担と国家財政から分析する要因と今後の課題」の販売をアマゾンにて開始いたしました。
[内容紹介]
▲幸福な国デンマーク
デンマークは毎年国連が発表する『世界幸福度ランキング』の上位に位置しており、「幸福度が高い国」として日本では知られている。また、「ノルディックモデル(北欧モデル)」と呼ばれる社会福祉モデルによって、デンマーク国民が大学の授業料や医療費が無料などの恩恵を受けていることも有名である。ノルディックモデルの背景になるものは何か。デンマーク国民の幸福度と社会福祉がどのように関係しているのか。こういった問いに答えるべく本ホワイトペーパーでは、主に社会福祉(教育、労働市場、ヘルスケア)、税金、国家財政の3つの観点からデンマーク国民の幸福度について考察する。それに加え、これからのデンマーク国民の幸福を考える上で、デンマークが抱える社会課題や将来的な展望についても紹介する。
▲CONTENTS
01 はじめに
02 デンマークの社会福祉モデル – 高福祉
03 デンマークの税制度 – 高負担
04 デンマークの社会福祉における財政状況
05 結論
▲著者プロフィール
林 万理(はやし ばんり) 1993年生まれ。山口県出身。2017年に立命館アジア太平洋大学国際経営学部国際経営学科を卒業。『不幸ではないけれど、幸せではない』という気持ちを抱えていた中、大学2年生当時にデンマークが「世界で最も幸福な国」ということを知る。その謎を自分の目で確かめるため、2015年8月から1年間コペンハーゲン大学社会科学部経済学科に交換留学。留学時に北欧研究所でインターンをしながら、デンマーク国民の幸福やギャップイヤーに関するインタビュー・執筆活動を行う。関心のある分野は、ライフスタイルや北欧社会・文化など。
本ホワイトペーパーは、こちらから入手いただけます。是非ご一読ください。
2018年9月26日、北欧研究所によるホワイトペーパー「ニューノルディックフード」の予約注文販売をアマゾンにて開始いたしました。
予約注文頂いた方限定で、特別価格(100円)でご提供しております。こちらの販売記念キャンペーン期間は10月3日までの1週間になります。
[内容紹介]
世界のガストロノミー界に衝撃をもたらしたデンマーク発の新北欧料理。
本ホワイトペーパーは、新北欧料理の概略と解説、およびレストランガイドで構成されている。
レストランガイドは、北欧研究所の所員による実際の訪問経験をもとにビジネスで活用できる場所を前提にリストアップし、レストラン選択の判断材料として、日本人的観点からの主観的なレビューを掲載している。
皆様のインフォーマルビジネスツールとして活用いただきたい。
本ホワイトペーパーは、こちらから入手いただけます。是非ご一読ください。
News, Service, 北欧調査 多様性と企業マネージメント
2018年7月22日、北欧研究所によるホワイトペーパー「デンマークの循環型経済-これからの経済モデル、変化するビジネス形態」の販売をアマゾンにて開始いたしました。
循環型経済やサステイナビリティの先進国デンマークは、エネルギーの効率化、再生エネルギー、環境に関連するイノベーション等でEU内でも注目されています。その背景には首都コペンハーゲンの「2025年までに世界初のCO2ニュートラルな都市になる」という宣言、再生可能エネルギーのシェア拡大、循環型経済への政府の積極的な関与があります。本ホワイトペーパーでは、近年議論されている循環型経済について、そのメリット、そして循環型経済の事例を紹介します。
本ホワイトペーパーは、こちらから入手いただけます。是非ご一読ください。
2018年5月30日、ホワイトペーパー「デンマークのフィンテック企業普及の背景」の販売をアマゾンにて開始いたしました。
デンマークでは、キャッシュレス決済システムが年々広まっています。デンマーク中央銀行のデータによると、デンマークの現金支払い率は約23%。ほかのEU加盟諸国よりも現金使用率がはるかに低いことがわかっています。この背景には、デンマーク国内のフィンテック企業の台頭があります。本ホワイトペーパーでは、2018年現在でフィンテック発展を支えるデンマーク企業、組織を一覧にまとめています。
本ホワイトペーパーは、こちらから入手いただけます。是非ご一読ください。
Service, 北欧調査, ESSAY 多様性と企業マネージメント
熊谷佐和子
2018年5月28日
デンマークをはじめとする北欧諸国に対して、男女平等な社会というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際に私もそのようなイメージを持っており、デンマークがどのようにして男女平等を達成したのかに興味を持ったことがデンマークを留学先に選んだ理由の一つでもあります。デンマークの男女平等さを裏付けるデータの一つとして、OECDが発表している「雇用アウトルック2017」[1]では、男女の収入格差はOECD平均の39.0%に対して、デンマークは24.1%、日本は57.7%であり、日本と比較してかなり労働市場における男女格差が小さいことが読み取れます。
統計的にはデンマークは国際的に見てもかなりジェンダーギャップの小さい国だとがわかりますが、実際デンマークで仕事や子育てをしている人々はどう感じているのでしょうか?それを明らかにするため、デンマーク在住の女性にインタビューをしてきました。
デンマーク第二の都市・オーフスにある女性博物館(Kvindemusset)には、デンマークにおけるジェンダーの歴史・実際に性転換をした人の声・来館者がジェンダーについて考えられるような体験設備があります。今回は同博物館の職員である、Julie Rokkjaer Birchさんにデンマークにおけるジェンダーギャップの現状についてインタビューしてきました。以下、インタビュアーの熊谷とJulieさんの会話形式で記します。(S:熊谷、J:Julieさん)
Japan In-depthに弊社の田中亜季が執筆した『国が支えるフリースクール フォルケホイスコーレとは? デンマークの「人を幸せにする仕組み」5』
が公開されました。本記事はデンマークの成人教育機関フォルケホイスコーレについて書かれた記事です。是非ご一読ください。
News, Service, 戦略デザイン, 北欧調査 北欧ICT事情
Japan In-depthに弊社代表安岡美佳と田中亜季が執筆した「デンマーク 広がる電子化の波」が公開されました。本記事はデンマークにおける電子決済の広がりや銀行の取り組み等について解説しています。是非ご一読ください。
News, Service, 北欧調査 多様性と企業マネージメント
2018年3月18日「デンマークの障がい者雇用」の販売をアマゾンにて開始いたしました。
高福祉国家である北欧・デンマークでは、企業に障がい者を雇用する義務や法定雇用率などは定められていません。しかしながら、法定雇用率を達成する為だけに企業内で障がい者に適した業務を探す、または障がい者のニーズに応じた設備や環境を整えるなどと言ったアプローチとは全く異なる「dis-ability」(障がい)を「special-ability」(特別な能力)と捉える新しいビジネス形態独自の動きが見られるなど、独自の方法で、障がい者雇用を促進する様相が見られます。本レポートでは、そのようなデンマークにおける障がい者雇用の現状をまとめています。
本レポートについては、こちらから入手いただけます。是非ご一読ください。
エネフロ(Energy Frontline)に弊社代表安岡美佳と三木拓弥が執筆した「電気利用がエコになる 欧州データ最前線」が掲載されました。本記事はデンマークに設置される国際IT企業のデータセンターや洋上風力発電について解説しています。是非ご一読ください。
Huaweiのウェブサイトに弊社代表安岡美佳が執筆した「データの活用で快適な都市生活を実現するデンマークのスマート交通」が掲載されました。
デンマークで急速に進む交通のスマート化について解説しています。是非、ご一読ください。
9月18日から20日にかけてコペンハーゲンで行われた、日本の伝統工芸「金唐紙」のワークショップに北欧研究所のお手伝いとして参加した。日本の金唐紙研究所で活動する職人の池田氏と奥様がデンマークに招待されて、デンマークで活動するアーティストや学芸員、修復師の方々、一般人に向けて、実際に金唐紙制作の作業工程が体験できるワークショップ、金唐紙の歴史についての講演を行った。
デンマークで伝統工芸や建造物等の修復を行う修復師の団体が今から一年ほど前、コペンハーゲン中心部のKongs Nytorvのお屋敷で日本のものと見られる金唐紙の壁紙を発見した。金唐紙についてはどのように作られて西洋に技術が渡ったのか等正確な情報が得られておらず、更に知識を得たいという目的のもと今回のワークショップ実現に至った。金唐紙を制作するには、和紙に金箔を張り付けたものを竹や花がモチーフとなって彫刻されている木製の型に押し付けて、ブラシを用いてたたき、模様を紙に押し付ける。模様が浮き出てきたら最後に色をつけ、漆を塗って乾かして完成。私も初めて体験させてもらったが、特に紙に模様をつけるためにブラシでたたく工程では、長時間ブラシで叩き続けなくてはならないのと、ブラシが紙に対して垂直に当たらなければきれいに模様が浮き上がらないので、逐一確認しながら叩かなければならない点が大変であった。模様が描かれている木製の型は、新しい作品を制作する場合や修復の際に型が見つからないものや古い型で使えないものであった場合に、池田氏がご自身で彫刻するようである。今回は池田氏が日本からいくつか持参したものを使用した。
このワークショップに参加するまで金唐紙を見たこともなく知識もなかった私にとって、遠く離れたデンマークで日本の伝統技術を守ろうと興味を持ち、保存のために活動している団体が存在すること、そして実際に作品が何百年も保存されていることに大変感銘を受けた。さらに、デンマークの修復師の活動や国を挙げた伝統芸術への支援制度の充実性に興味を持ち、日本の伝統工芸継承の現状や問題点、将来についても考えさせられることが多くあった。特に金唐紙は各工程で日本独特の和紙や漆が使われていて、例えば最初の行程で使う和紙に関しては、日本原産のものは丈夫で、木製の型に押し付ける際にも破損しないような強さを持っているが、海外のものは日本のものに比べて薄く、それほど丈夫ではない。実際に、デンマークで壁紙として使われている金唐紙の修復の際には、海外のものが付け足されている場合もあると修復師の方から伺った。デンマークの修復師の方々はその点も理解していて、日本の和紙や漆に対する知識も持ち合わせており、できるだけ日本のものを使おうとしている姿勢を感じた。日本の伝統技術が広く海外にまで伝わりより多くの人の目に触れられることは、製作者にとっても私たち日本人にとっても誇り高く喜ばしいことであると考える。しかし、正しい知識や技術が何らかの過程で伝わった先にとって都合がよく便利な形に変化されてしまったり、製作者や伝統継承者の作品に込めた想いが本来とは違う形で受け取られてしまう可能性も考えらえるかと思う。その中で、今回のように実際に技術を継承する方と修復師の方々が直接交流し、本来の技術に対する知識を深められる場を設けることは、今後伝統技術を継承していく上でとても重要な役割を果たすと感じた。また、今回の池田氏のように技術を伝える側にとっても、日本の伝統芸術という視点から見たときに、何が正しく理解されていてどのような点で誤解が生じているのか、これからの継承に関する課題や解決策を考えるといったような問題意識に繋げられると感じた。
デンマークでは修復師を養成する学校があり、厳しい審査を通過したアートスクールの学生が伝統工芸や建築物の修復を行ったり、政府が資金を援助して国全体で芸術を継承していこうという動きがある。しかしながら日本を考えてみると、伝統工芸の後継者の人手不足や社会の関心の低さ等の問題が山積している。さらに、世界の中で見ても政府からの助成金は少額で、支援に力を入れているとは言えない。今後デンマークの修復師の活動や歴史、教育システムについて調査していく中で、日本の伝統工芸の現状、問題点への解決策とを関連付けて考察していきたいと考える。
News, Service, 北欧調査, 起業・ビジネス支援, ESSAY
北欧研究所は、デンマークコペンハーゲン市の修復士からの依頼を受け、日本における金唐革紙調査サポートを2016年秋、その後、日本の有識者を招聘しての金唐革紙の制作ワークショップのイベント立案、2017年9月18日から20日のイベント通訳を行いました。 More
2016年の日本におけるデンマーク映画の上映数は3本。他国との共同製作作品を合わても10本だ。しかもそのほとんどが単館系作品であり、マニアックな層をターゲットとしている。デンマークの映画なんて見たことないという日本人も多いだろう。しかし、実際は、奥深い歴史を持ち、同時に、今日のドキュメンタリー映画界に大きなイノベーションを起こし続けている。今回は、デンマーク映画を語るのに欠かせない5つのキーワードをもとに日本人にとってミステリアスなデンマーク映画の世界を紐解く。 More