japanordic

eHealth、医療とIT

北欧4カ国では、医療が公共サービスの一環として無料もしくは安価で提供されています。国家プロジェクトの一つとして、医療現場に見られる新しい試みは、学際的な知見が集積され、問題定義や問題解決が進められています。医療という分野においても、医療だけにとどまらず、社会の構成要素の一つとして位置づけされ、分野横断的な試みが、複数の利害関係者を巻き込み参加型で実施されているのも、北欧の特徴といえます。

スーパー病院

近年、デンマークやノルウェーの医療の集約や大型化を特徴とするスーパー病院プロジェクトに注目が集まっています。北欧全域において、今までの小規模、多病院化の傾向が見直され、大型医療機関への集約や専門化が進んでいるのです。その予算規模もさることながら、最新鋭の科学的知見、先端医療ITシステム、ヘルスケアロボティクスなどの導入などによるモノばかりでなくコトに注目した未来の医療サービス・エコシステムの姿が模索され、医療サービスにおけるリーディング・ポジションが模索されているところに、北欧スーパー病院の特徴があります。現在、北欧のスーパー病院には、医療をはじめとして、建築、IT、ロボティクス、心理学、行動経済学など、多くの分野からの熱い視線が向けられています。

医療IoT

医療に国家予算が投入されるデンマークでは、高齢者の増加に伴い、医療・福祉の予算逼迫が懸念されています。医療の効率化策の一つとして、注目されるのがInternet of Things, IoT (モノのネットワーク化)です。センサーなどの技術を駆使し、個人や医療関連情報を収集し、医療プロセスの効率化を図るための実証実験が数多く進められています。

サービス内容

北欧研究所では、医療における各種IT、ICT関連の調査、分析、レポート作成、北欧事情の記事の執筆などを行っています。今までに、北欧の医療ITに関わる調査として、先端医療ITシステムの調査、ノルウェー、デンマークをはじめとしたスーパ病院医療建築視察、北欧医療における建築やICTの導入調査をまとめた雑誌記事連載を行っております(機関紙『病院設備』)。今後は、さらに、スーパー病院に注目し、各種の調査の実施、レポートなどの執筆を通じ、日本における医療とITのあり方を模索し、提言としてまとめたいと考えています。また、医療や福祉におけるIoTの活用に関する調査、事例収集を行っていきます。

実績

2016年

  • 機関紙『病院設備』寄稿:安岡美佳, 矢野拓洋, デンマーク医療における情報技術の活用―後編:人間を中心に据えた新たな医療アプローチ, 病院設備 VoL.58 NO.3 2016年5月号329号
  • 機関紙『病院設備』寄稿:安岡美佳, 矢野拓洋, デンマーク医療における情報技術の活用―前編:, 病院設備 VoL.58 NO.2, 2016年5月号329号
  • 機関紙『病院設備』寄稿:矢野拓洋,安岡美佳, デンマークにおける次世代医療サービスのかたちー地方自治制度改革の医療・保健にまつわる社会サービスの再配置への影響, 病院設備 VoL.58 NO.1 2016年1月号327号 ISSN 0007-764X

2015年

  • 機関紙『病院設備』寄稿:矢野拓洋,安岡美佳, 北欧のダイアログ文化が産むデンマーク医療建築の設計基準 – 北欧レポート2- , 病院設備, VoL.57 NO.3 2015年5月号323号.
  • 機関紙『病院設備』寄稿:安岡美佳, 矢野拓洋, オスロ大学病院における最新第一類感染症設備と今後の対策 – 北欧レポート1- , 病院設備, VoL.57 NO.2 2015年3月号322号