Møde通信 Vol.2: デンマークで出会った「NIHONGO」たち

Goddag! Jeg hedder Arisa KONISHI. Det er hyggeligt, at du læser her!

こんにちは、北欧研究所アソシエイトパートナーのArisaです。高校在学時に勉学に励みすぎ、人生に悩んだことがきっかけで「世界一幸せな国」デンマークに留学。その後、まんまとデンマークに魅了されて北欧言語と北欧文化・社会を日本の大学で学びつつ、現在はコペンハーゲンの大学に留学中で人類学を専攻しています。生来の食いしん坊を北欧の土地でも発揮する傍ら、日本でも注目されているデンマークの教育を人類学の視点から研究しようとしているところです。

デンマークでの日常には、母国日本では考えられないようなびっくりすることがいっぱい!他にもデンマーク人の生活に隠れているキラキラしているものや、気になるものにフォーカスしてお届けしていきます♪Feedbackや、コメント、「あ、それ同感!」という声もお待ちしています!

今回のテーマは、デンマークで出会った「NIHONGO」たち!

世界によく知られている日本文化・日本語といえば、「Sushi」「Kimono」「Samurai」「Manga」などが代表例でしょうか。デンマークでもこれらの日本語を耳にすることは多いです。でも、デンマークで知られている「NIHONGO」を侮っちゃあいけません!他にも意外なところで「NIHONGO」に出会えるんです。

例えばスーパーマーケットで頻繁に目にする「Shiitake-svampe」。そう!「椎茸」です。Svampeはデンマーク語で「キノコ」の意味なので、日本語に訳すと「椎茸茸」となってしまいますが、そこはご愛嬌。私はホームシックになったら椎茸を眺めて凌いでいます。

お次は、「Panko」。もちろんパン粉のことです。デンマークにもパン粉はあるのですが、粒が小さいので、デンマークのものよりも粒が大きいパン粉のことを特に「Panko」と呼ぶそうです。

料理番組などでよく耳にするのが「Umami」。どうやら、「Umami」と言うのが流行っているらしく、「野菜のUmamiが出ていますね。」などのテレビ番組でのコメントや、一般人の料理中でも耳にします。ちなみに発音のアクセントは「ma」にあるので、違和感のある発音で目立ちます。

他にも、かぼちゃの品種による「Hokkaido-græsker」(北海道かぼちゃ)もスーパーマーケットではお馴染みです。

食べ物以外では、ガーデニングの「Kokedama」(発音は「KokAdama」に近い。)(苔玉)が紹介されていたり、日本の調味料など(例えば「Mirin」)も日本語のままでの表記が多いです。

ここで気になるのが、デンマーク人の発音です。日本語のまま表記されているのはありがたいのですが、デンマーク語はアルファベットの表記と発音が異なる場合が多く、いくつかのアルファベットの組み合わせではデンマーク語独特の発音になることがあります。例えば、「Geisha」。日本語の発音では「げいしゃ」ですが、デンマーク語表記での「ei」は「あい」と発音されるので、「がいしゃ」となります。デンマーク人の口から初めて聞いた時は「外車」を想像していました。他にも、「Mirin」は「ri」の部分がデンマーク語の喉を使う音になるので「みりん」には聞こえません。これからデンマークに日本製品を輸出しようとしている方は要注意ですね。一度デンマーク人に発音してもらってから、輸出してくださいね。

日本の物がデンマークでも予想以上に多く出回っています。「この分野での日本商品の需要はあるのか。」などの市場調査のご依頼でも日本商品を見かけることも多くなるかも知れませんね。デンマーク市場に「Kotatsu」は早く来ることを祈りつつ、今回はこの辺で・・・次回もお楽しみに。